佐野晶哉くんの元彼シリーズは罪の香りがするんです

 

こんばんは。次回は『小島健×大阪LOVER』をと言っていたのですが、すみません。これまた卒論になりそうな予感です…。

あのちょっと調べてみたら「大阪LOVER」って"続編ソング"があるんですね、知らなかったです。その曲を聴きながらめちゃくちゃ1人で悶えてました。続編ソングまでしっかりと小島健なんですよ…。苦しいお話ばっかりじゃなくてそろそろハッピーエンドにしたいんです!幸せになりたい!!!!(願望)

もう少々お待ち下さいませ。(深いお辞儀)

 

今回なんですが、

最近、夜にベランダに出て段差に座って涼むことが多くて。その時にふと思いついたお話を書きたいなと思います。

 

一応晶哉くんの元彼シリーズになります。

ですが、どうしても晶哉くんは年下というイメージが強く、これまでと同様に出会いやら付き合う流れやらを考えていると、「これ、罪では?」という思考に陥り、なかなか文章に出来ませんでした。

なので、関係性や出会い、別れの原因などは皆さんのご想像にお任せするという形で、お別れの部分だけを書こうと思います!普段よりかなり短いのですが、皆さん、想像を膨らませて読んでいただければ幸いです。

(逃げだと思われるかもしれませんよね、、はい、これは逃げです。でも逃げるは恥だが役に立つって平匡さんが言ってたんや。逃げ恥ロス、、、)

 

 

 

 

 

 

ほとんどの物がなくなった真っ白な部屋。大学4年間を過ごしたこの部屋を私は明日出て行く。こんなに広かったのかとしみじみ眺めていると、部屋の電気がパチンと消え、廊下の電気がついた。「この方が月がよく見えるんです。」とベランダに出ていた晶哉が前に教えてくれた。

 

ベランダのガラス戸を開け、部屋の床との段差に腰掛けてカーテンを閉める。風が気持ちいい。背後に感じる晶哉の気配。カーテンをめくりいつものように私を覆うようにして腰掛けた。

 

「今日、満月やったんですよね。」

『曇りやけどな。』

「………綺麗やなぁ、月。」 

 

そう言うと、ふと晶哉がレースのカーテンを手に取り私に被せてきた。

そしてレースごと私の頬を優しく包んで目をじっと見つめる。

 

「お嫁さんみたい。」

 

まただ、晶哉はたまに年上の私をからかうようなことを口にする。過ごした月日で深く捉えてはいけないと学んだ。でも、今日は最後の日だから。最後くらいずるい彼に少しでも仕返しがしたかった。

 

『…誓いのキス、してくれる?』

 

一瞬驚いたように揺れた晶哉の瞳。

 

 

『…冗談ですー!晶哉はこの前結婚できるようになったばっかりやもんな。私よりもっと可愛い子とか若い子とか、選び放題やわ。』

 

 

きっと互いに20歳を過ぎていたら、私たちの歳の差は大したことではないのだろう。だけど今の、これまでの私たちには何よりも大きな障壁だった。

 

 

「…◯◯ちゃんも、僕よりずっと大人でかっこいい人と結婚してください。

僕が何歳になっても敵わんような人と。」

 

そう言うと君はまた見えない月を眺めはじめた。風にふわふわと揺れる黒髪。伸ばしそうになった手をスッと下ろした。

 

 

たくさんの思い出と胸に残る鈍い痛みを置いて

私は明日この部屋と、君と、お別れをする。

 

 

 

 

 

毎度辛すぎ。何故晶哉くんが見えない月を綺麗と言ったのか、、、、その意図を理解していただけたら、きっとさらに苦しくなるはずです…。

あぁ幸せになりたい。(切実)

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。今度はハッピーエンドにする!決意!