佐野晶哉くんの名脇役、聴くと様子がおかしくなるのは何故。

様子がおかしい。明らかに。これはあの忘れもしない2020年5月17日、佐野晶哉くんの『名脇役』が世に放たれた日と同じ症状。掛け持ち先の大好きな曲を弾き語ってくれた晶哉ちゃん、突然の出来事にベランダで夜風に当たりながら梅酒キメるくらいおかしくなってました。

それなのに!またまた突然、とれ関でのアカペラ披露からのAぇ公演の6人、今かなりこたえています。こんなことになってるの私だけ?どこにいても〜なにをしていたとしても〜名脇役のことばかり思い出し、おとなしく苦しんでるよ〜〜〜🎶(やかましい)

 

名脇役とは全然関係ないのですが、おかしいままに思いついたお話を書こうと思います。前もちょこっと書いたのですが、どうしても罪の香りがするので誰かは言えません、感じてください(涙) よろしくお願いします(お辞儀)

 

 

 

 

 

君の誕生日はホワイトデーの前日だった。

2人でお祝いをした部屋、0時を過ぎた頃、淡いグリーンのリボンが巻かれた箱がそっと机の上に置かれた。彼の方が随分と年下だから、いいよと言うのだけれど毎年律儀にお返しをくれる。「開けてみてください。」しゅる、とリボンを外して箱を開ける。『わ、可愛い!飴ちゃんや。』「ちょっと、大阪のおばちゃんみたいに言わんといてや。」『ごめんごめんキャンディーな、嬉しい!ありがとう。』「はい、僕の気持ちです。」

可愛らしい飴をひとつ取って口に入れる、じゅわっと唾液が出てくるのを感じた。

 

今年の誕生日が彼にとって大きな節目であることには気が付いていた。でも若くて才能に溢れていて、日々逞しくなっていく君、いつか手の届かない何処か遠くへ行ってしまうのではないか。一緒の未来を口にするなんて、求めるなんて自分にはどうしても出来ず、例年通りの1日を過ごしてしまった。

 

 

次の日目覚めると、左手に感じる違和感。布団から腕を出すと、君がくれたお返しのリボンが薬指に結ばれていた。不器用なリボン結びが可愛くてつい微笑んでしまう。「なんで笑ってるん?」目覚めた君が拗ねたように言う。『なんでも器用にするけどリボンは下手っぴなんや。』「もう、そこじゃないでしょ。」どくんと鳴る心臓。『なに?』「僕の気持ちですって、言ったじゃないですか。」

 

 

 

 

 

誰とは言わん、結婚してくれ〜〜〜!!!!

失礼しました。取り乱してしまいました。

同じ症状の方、是非名脇役について一緒に語りましょう。

 

最年少佐野晶哉くん「きみぺ」をやってください。晶哉くん日に日にわんこ感増してるのは何故

 

今日は私の最近の晶哉くんについての考察を書いていきます。

 

晶哉くん、最近わんこすぎ

身長的に大型犬なのにお顔は小型犬でなおかつ子犬で日に日にわんこ感増してませんか?

これは最年少の可愛い担当を本気で狙ってきてる…きゅるって聞こえてきそうな太いおめめときゅっと閉じられたお口が物語ってる……

あと、パーマ疑惑はどうなってます?ファンに、「どうしたらいい?みんな決めてぇーー」いうてたのにすぐあてちゃったの?ますますトイプです。どっちなのか早く自撮りとともにブログで謎を解き明かして…………

 

あともうひとつ、最近我々を苦しめてきてる、晶哉くん“嫉妬”という武器を身につけましたよね。コスプレ名言塾では金魚に嫉妬する重めの彼氏してるし、末澤くんをめぐるニシタクとの争いでは末澤くんの重めの彼女してるし

どういうこと?どこまで自分の売り出し方分かってるの?素でやってるの?それがほんとうの晶哉ちゃんなの??

 

総括:晶哉ちゃん「きみぺ」やってください

 

きみはペット」というドラマをご存知ですか?2003年に小雪さんと松本潤くん、2017年には入山法子さんと志尊淳くんが主演を務めています。27歳、才色兼備のエリートキャリアウーマンのスミレちゃんがある日マンションの前で段ボールに入った謎の美少年を拾いペット(昔飼っていたペットに似てるからモモと名付ける)にするお話です。

私は2017年の方を見ていたのですが、モモ実は国際コンクールに出るほどの実力をもつバレエダンサーなんですよ。でもそれをスミレちゃんには話さずにあくまでもスミレちゃんのペット“モモ”としてお家にいるんですよ。こういうところも晶哉ちゃんっぽいなと思いまして、輝かしい過去も素晴らしい才能も自分からあまり口にしない謎めいた部分があるし、Aぇという彼のホームでは完全に末っ子晶哉ちゃんだし。

モモはスミレちゃんが帰ってきたら、玄関までおかえり〜!ってダッシュしてくれるんですよ。なんなら足音で気付いて玄関でおすわりしてるし、お腹すいた〜ってひっついてくる。とてつもなくこの上なく愛おしいんです。

年下の男の子っていいよね(遠い目)

でもね、ここから、ここからが更にけしからんのです。彼、一応スミレちゃんのペットとしてお家に住まわせてもらってるのに、嫉妬するんですよ。スミレちゃんが泥酔して帰ってきて寝ぼけて先輩の名前を言うと怒るんです。拗ねるし怒るし。嗚呼、晶哉ちゃんのあの目を思い出す。

「金魚の話やなくて俺の話してや!」

「誠也くん何してるんすか。なんで俺とじゃないんすか。どっち選ぶんすか!そろそろはっきりさせましょうよ!」

 

もう晶哉ちゃん、やめてってもぉ〜〜〜(よし子)

 

あとあと、モモはバレエの大会?練習?か何かで(覚えとけ)急にいなくなるんですよ。こんなに毎日おかえりって言ってくれてひっついてきてふわふわの髪の毛を撫でて癒されていたのに、泣くど。

これも晶哉ちゃんっぽい。晶哉ちゃん、どこか儚さがあるじゃないですか、日々私たちの想像の範疇を超える才能を見せつけ、掴めない。たまに何を考えているんだろうって思う時がありませんか。どこかにいってしまいそうな儚さ。でもそれも彼の魅力ですよね。

 

とりあえず気になる方は是非YouTubeで「きみはペット」検索してみてください、予告動画沢山上がってるので晶哉ちゃんを当てはめてみてください、飛ぶど。

 

 

晶哉ちゃんはAぇの最年少というポジションですが、もうこれは必然だし運命だし生まれる前から決まっていたことだと思うしなんならビックバンが起こった時から決められてきたことなんじゃないかと思ってます。信頼できるお兄ちゃんたちのおかげで自由にのびのびと何でも挑戦できる環境、話すときの程よくタメ口が混ざった敬語、もう全てが彼を活かしている、佐野晶哉を最大限に活かしている、本当に万物に感謝。

偉そうに言ってしまい誠に申し訳ありませんでした🙏「なにちゃんと謝る時間作ってんねん」(正門くん)

 

迷ったけど、最後に晶哉くんにやってほしい役と言ってほしい台詞をバーーーっと書きます。(怒られる覚悟)(小文字なので許して)

 

同級生とか年下には全く興味を示さない私立文系大学生の晶哉くん「あのね、僕は年上用に作られてるんですよ」

歳の差が原因で別れることになった年下彼氏の晶哉くん涙目で「好きだけじゃだめなんですか…?」

飲み会の帰りに男性の同僚に家まで送られてきた年上彼女、年下やのに大変やなぁとか同僚に言われた晶哉くん強めに「〇〇ちゃんの面倒見るのも機嫌とるのも僕が一番得意なんで」

あとはモモ!って叱りたいし、おかえり!って玄関までダッシュしてきてほしい、ふわふわの髪の毛を撫でて眠りにつきたいし、お腹すいたー!って言ってキッチンまで来て欲しい、何回自分でやりなって言ってもドライヤー持ってきて髪乾かして!おねがい!って駄々こねてほしいし、ソファで寝ちゃってたらブランケットかけるかベットまで運んでほしい。(ここまでひと息)

 

ほんまに怒ってください。すみませんでした。

 

以上です。

引き続きよろしくお願いいたします。

失礼いたします。

 

しろみ

 

(いや、ビジネスメール風の締め!)(粗品さん小島くんボイス)

 

『小島健×大阪LOVER』スウェットで迎えにきてくれた小島くん、記憶あるのは何故

お久しぶりです。

やっと、やっと書けました…!

いつも書きたい衝動に駆られると2、3日で一気に書くのですが、今回は何故かなかなか思い付かず遅くなってしまいました。(数日前にマシュマロをくださった方のおかげで最後まで頑張ることができました!)

いつも激長いはてブを読んでもらえるだけでも嬉しいのに、長文の感想をくださる方、私には勿体無いような言葉をかけてくださる方、お話を何度も読み返してくださる方、待っていますと楽しみにしてくださる方、大好きですと言ってくださる方、本当に本当にありがとうございます。

実はこれまでのいくつかのお話は就職活動中に書いていました。コロナで中止や延期になっていく採用、突然のオンライン化、先の見えない孤独な毎日、増えるお祈りメール、自己肯定感はどんどんと下がり心はボロボロでした。そんな時、現実逃避で書き始めたお話で皆さんから温かい言葉をいただけるようになりました。

どこからも誰からも選ばれない、認められない日々が少し変わった気がしました。マシュマロが来ました!というメールが救いでした。この場を借りて感謝の気持ちを伝えたいです。

私のような分際で「皆さん」など偉そうに言うのはおこがましいのですが、私の心を救ってくれた皆さん一人ひとりに心から感謝しています。

大好きです!!!

 

 

 

長々と失礼しました。 さて、前のはてブにも書いたのですが「大阪LOVER」には続編ソングがあったみたいなんです!「あなたと同じ空の下」という曲なんですけど、これもまた間違いなく小島健なんですよ!!!!(大興奮) 

両方の歌詞を混ぜて精一杯書いたので是非聞いてみてください!

(今回は歌詞に合わせたキャラクターで書いたため、これまでと少し違い、楽しみにしてくださっていた方のご期待に添えないかもしれないなと思っています…。そこも含め感想くださるとありがたいです。)

 

 

 

 

「最終間に間に合った!0時ちょい前にそっちに着くと思う」

『わかった、いつものとこでおるわ!』

何度このやりとりをしただろうか。お互いにあっさりとした返信。毎度「気をつけて」とか気の利いたことは言えないのかと少しムッとしながらも、早く会いたい気持ちが少しずつ高まっていく新幹線の中。今日は金曜日。

 

小島とは会社の同期。入社後、東京本社で3年間一緒に働いたあと、小島は地元の大阪営業所に移動になった。付き合って3年半、遠距離になってからは1年程が経つ。そろそろ結婚を意識する年齢だ。学生時代の友人からめでたい話を聞くのも珍しくなくなってきた。

私はあと何回この道を通うんだろう…そんなことを考えながら流れていく景色をぼーっと眺める。

 

思ったより早く新大阪駅に着いた。もう何度も通ったはずなのに、来るたびに修学旅行生のように浮き立つ気持ちは変わらない。東京生まれ東京育ちの私にとって大阪は彼の住む街、彼が育った故郷、そして彼との様々な思い出が詰まった大切な場所だ。小島の引越しの時、行きは2人だったのに帰りは自分だけで、寂しくて心細くて新幹線の中でめそめそ泣いたなぁなんて懐かしくなった。

 

いつもの場所に向かうと、俯きスマホを触っている小島を見つけた。あいた手で前髪を何度もなおすのが彼の癖。2ヶ月ぶりの再会に少しだけ早足になる。

私に気付いた小島はヘラッと笑うとスマホをスウェットのポケットにしまった。

(あいつまたスウェット履いてきてる。今日はどこか寄り道したい気分だったのに…きっと家に直行するつもりだ)

「お疲れ」と言っていつものように鞄を持ってくれ「いこか」と歩き出す小島。『家?』と聞くと「おん。どっか寄るところある?」と言われた。

『いや、久しぶりに散歩とかしたいなあと思って…』「なるほどな」(なるほどなって何よ)『明日さ、久しぶりに万博公園行きたいな〜太陽の塔の裏側見たかったんだよね』「そやなぁ」(そやなぁって、行くの?行かないの?どっち?)『…。』

終電間際の御堂筋線。無言のまま小島の隣で電車を待つ。いつもなら小島のくだらない話を聞き2人で笑っている時間なのに。なんだかいつもより長く感じるこの空気。毎週会えるわけじゃないから、2人でいられる時間を大切にしたい。だから喧嘩だけは避けたいけど、言いたいことも言えずに黙ってしまうのは良くないか…。

『家着く前に飲むもの買ってこようか?』と聞いてみた。せっかく気分を変えようとしたのに「そやなぁ」と適当な返事。もう知らない。家に着くまで黙っておくことにする。

結局家に着くと小島が冷蔵庫から出してきたビールで乾杯し、いつのまにか普段通りひゃーひゃーと笑い合っていた。

 

朝気がつくとソファで、あれからそのまま眠ってしまったのか。肩にはタオルケットがかけられている。ソファを背もたれにして下で眠っている小島が愛おしく思えた。タオルケットを畳むと小島の匂いがする。いつか「一緒に住まん?」って言ってくれて私も同じ匂いになる時が来るのかなぁと自分でも気持ち悪いことを考えてしまった。なんだか急に寂しくなって、すやすやと眠る小島の鼻をつまんでみた。

顔をしかめ鼻をすする小島。寝ぼけているのか『起きた?』と聞いても「…うん…うん。」と目を閉じたまま返事をする。また寝ようとするので、もう一度鼻をつまんで今度はそのままにしてみる。すると「ッお前、ふざけんな」と手をどけられてしまった。「息止まるわ」と怒られたので『あとちょっとやったのになぁ〜』と言うと「おん。殺す気か、あと変な大阪弁も使うなて、もう寝起きで頭全然まわってへんからやめて(笑)』と笑いながら目元を手で押さえた。これも彼の癖だった。

 

『今日どうする?』と聞くと、やっと目が覚めてきた様子の小島が「プール行かん?」と言った。『え、プール…??』「おん、今年もう行った?」『いやいや、行ってないけど今日?今から?いやこの年で?』「おん、そろそろ水に入りたいなって」予想外の提案に驚きながらも、だんだんと行きたい気持ちになってきている自分がいた。ちょっと変わっているのは否めないけど、彼についていくと必ず楽しませてくれるのを私は知っている。

『来る前に言っといてよ!当たり前に水着持ってないんですけど!』「ええやん、俺が選んだるわ」『いいです』という会話をしながら近くのショッピングモールへ行き、水着を購入した。(いつだったか「こんにちワイキキビキニが大好き〜」とか訳の分からないギャグにハマってずっと言ってたのにビキニはあかんって即却下された)

 

起きたのが昼前だったため、プールに着いたのはもう日が暮れかけた頃だった。夜まで営業しているところだからか、親子連れや夏休み中の子供たちはほとんどいなかった。

「あそこのおっきい浮き輪借りに行こか!」とはしゃぐ小島。「ちゃんと心臓に水かけてから入らなあかんねん」と変なところで厳しいのには笑ってしまう。先にざぶんと入った小島がここに座りと浮き輪を指差す。押さえてくれた浮き輪にゆっくりお尻を下ろすと、見計らっていたかのように浮き輪の紐を一気に引っ張られた。

『ぎゃあぁ!!!急にやめて!』怒る私を見てヘラヘラと楽しそうに笑う彼は「自家製のスペファンや!!!ユニバちゃうな、コビバか」と相変わらず本当にしょーもない。けど涙が出るほど笑うこの時間が大好きだった。

 

 

「疲れたな」『そうやなぁ〜』「お前いつまで経っても変な大阪弁のイントネーションなおらんよな」『だって小島しかまわりに話す人いないし、東京から出たことないからネイティブは難しいんです〜』「なるほどな」『もしさ、私が大阪弁ペラペラになって、どぎつい大阪のおばちゃんになったらどうする?』「それはキツいな(笑)」『……いつになったらネイティブになれるかな〜』「割とすぐとちゃう?」『すぐって、そのためにはまず大阪に住まないといけないと思うんだけど』「確かに」『誰かさんは何回来ても、こっち来いやって言ってくれへんしなぁ〜』『別に私どぎつい大阪のおばちゃんって呼ばれてもかまへんのになぁ〜………。』

 

『ちょっと、なんで笑ってるん!!?せっかく私が下手な大阪弁を駆使してこんなにわかりやすくアピってるのに!』

「いや、可愛いなぁと思って」と小島はまた手で目元を押さえた。『…怒るよ』「ごめんなさい」

私、勢いに任せて催促してしまった。それに可愛いなんて久しぶりに言われたから素っ気ない態度も取ってしまった。はぁ、まだ大阪は遠かったなぁ。

 

「なぁ〇〇、…………こっち来いや」

『…え?』「大阪で一緒に住もう」『小島…ほんとに?』「おん、もちろん」

いつもヘラヘラしているのに、こういう時だけ真剣に私を見る顔が無駄にかっこよくて、耐えられず目を逸らしてしまう。すると小島がもう一度「お前と家族になりたい」と言ってくれた。小島といると想像もしなかった驚きの連続で振り回されるけど、でも、私も『小島と家族になりたい』そう伝えると小島はまたいつものようにヘラッと笑って

「お前、さっきから小島小島って、もうお前も小島になるんやろ」と言った。

そうか私、ここで小島と生きていくんだ。あなたと同じこの大阪で。やっと。

そう考えると嬉しくて堪らなくなって、くるぶしまで水に浸けていた足をバタバタさせ『そうや、小島になるんやもん〜」と気恥ずかしさを水しぶきで飛ばした。「おん。また変な大阪弁使って、さっきから水飛んできてんねん!!!」

 

 

 

 

やたー!なんとかハッピーなことになってきた!(語彙力)もう少し幸せになりたいのであともう少し書きます(?)

 

 

 

晴れた朝。久しぶりに早起きできた休日。私たちは、USJじゃなかった、ユニバに向かっている。こっちではみんなユニバって言ってるみたい。今日の小島はいつものスウェットじゃないし私もちょっと動きにくいけどワンピースを着てみた。なんたって久しぶりのデートだから。

 

あれからまずはお互いの両親に報告に行って、職場にも報告して移動の手続きをして、小島の一人暮らしのアパートじゃ狭いからと2人で部屋を探して引っ越して、思ったよりも大変だった。でも、ひと段落した頃には大阪が自分の街だと思えるようになっていた。

 

『なぁなぁ、前にプール行った時に自家製スペファンや!ってしてくれたの覚えてる?』「あぁ、懐かしいな」『今日は本物乗れるで』「そうやなコビバ、あ間違えた、ユニバ楽しみやなぁ」『おん。もうそれ飽きてきたから』

 

ユニバまでの地下鉄も電車ももう余裕でサッと乗れるし、小島に大阪弁のイントネーションをなおされることも減った。

この大阪で小島と生きていくこと、まだ始まったばかりで、正直一緒に暮らすと喧嘩も増えるし、相変わらず小島には驚かされてばっかだし、お義母さんの急な襲来にもヒヤヒヤしてるけど、まかしといて!もう小島と家族になってん!私も小島になってん!

 

 

 

 

 

 

 

待って、「私も小島になってん!」ってパワーワードすぎないですか?(声に出して言いたい日本語の上位に絶対食い込んでくる。)

さて今回はハッピーエンドになれたのですが、「大阪LOVER」と「あなたと同じ空の下」の女性がすごくポジティブな方だったので、歌詞通りに書いてると、この子いけてる?と何度も思ってしまいました(笑)

小島くんが「優しくしてくれるけどたまに怒ってくれる人と結婚したいです♡」と言ってたのでそのような人をイメージしたつもりが一歩間違えると何故かやば女になりそうで……これいけてますか?

でも今回の良かった点としてはいつもの半分くらいの文量で書き終えることができました✨(拍手) だがしかし、只今の時刻は4:56です。もう寝ます。夢の貴公子小島健が夢に出てきてくれたら幸せだなぁぁぁ。

 

ここまでお付き合いいただき本当にありがとうございました!

 

 

 

佐野晶哉くんの元彼シリーズは罪の香りがするんです

 

こんばんは。次回は『小島健×大阪LOVER』をと言っていたのですが、すみません。これまた卒論になりそうな予感です…。

あのちょっと調べてみたら「大阪LOVER」って"続編ソング"があるんですね、知らなかったです。その曲を聴きながらめちゃくちゃ1人で悶えてました。続編ソングまでしっかりと小島健なんですよ…。苦しいお話ばっかりじゃなくてそろそろハッピーエンドにしたいんです!幸せになりたい!!!!(願望)

もう少々お待ち下さいませ。(深いお辞儀)

 

今回なんですが、

最近、夜にベランダに出て段差に座って涼むことが多くて。その時にふと思いついたお話を書きたいなと思います。

 

一応晶哉くんの元彼シリーズになります。

ですが、どうしても晶哉くんは年下というイメージが強く、これまでと同様に出会いやら付き合う流れやらを考えていると、「これ、罪では?」という思考に陥り、なかなか文章に出来ませんでした。

なので、関係性や出会い、別れの原因などは皆さんのご想像にお任せするという形で、お別れの部分だけを書こうと思います!普段よりかなり短いのですが、皆さん、想像を膨らませて読んでいただければ幸いです。

(逃げだと思われるかもしれませんよね、、はい、これは逃げです。でも逃げるは恥だが役に立つって平匡さんが言ってたんや。逃げ恥ロス、、、)

 

 

 

 

 

 

ほとんどの物がなくなった真っ白な部屋。大学4年間を過ごしたこの部屋を私は明日出て行く。こんなに広かったのかとしみじみ眺めていると、部屋の電気がパチンと消え、廊下の電気がついた。「この方が月がよく見えるんです。」とベランダに出ていた晶哉が前に教えてくれた。

 

ベランダのガラス戸を開け、部屋の床との段差に腰掛けてカーテンを閉める。風が気持ちいい。背後に感じる晶哉の気配。カーテンをめくりいつものように私を覆うようにして腰掛けた。

 

「今日、満月やったんですよね。」

『曇りやけどな。』

「………綺麗やなぁ、月。」 

 

そう言うと、ふと晶哉がレースのカーテンを手に取り私に被せてきた。

そしてレースごと私の頬を優しく包んで目をじっと見つめる。

 

「お嫁さんみたい。」

 

まただ、晶哉はたまに年上の私をからかうようなことを口にする。過ごした月日で深く捉えてはいけないと学んだ。でも、今日は最後の日だから。最後くらいずるい彼に少しでも仕返しがしたかった。

 

『…誓いのキス、してくれる?』

 

一瞬驚いたように揺れた晶哉の瞳。

 

 

『…冗談ですー!晶哉はこの前結婚できるようになったばっかりやもんな。私よりもっと可愛い子とか若い子とか、選び放題やわ。』

 

 

きっと互いに20歳を過ぎていたら、私たちの歳の差は大したことではないのだろう。だけど今の、これまでの私たちには何よりも大きな障壁だった。

 

 

「…◯◯ちゃんも、僕よりずっと大人でかっこいい人と結婚してください。

僕が何歳になっても敵わんような人と。」

 

そう言うと君はまた見えない月を眺めはじめた。風にふわふわと揺れる黒髪。伸ばしそうになった手をスッと下ろした。

 

 

たくさんの思い出と胸に残る鈍い痛みを置いて

私は明日この部屋と、君と、お別れをする。

 

 

 

 

 

毎度辛すぎ。何故晶哉くんが見えない月を綺麗と言ったのか、、、、その意図を理解していただけたら、きっとさらに苦しくなるはずです…。

あぁ幸せになりたい。(切実)

 

ここまでお付き合いいただきありがとうございました。今度はハッピーエンドにする!決意!

 

 

 

『正門良規×#302』正門くん切ない恋が似合うのは何故

 

お久しぶりです。最近、元彼シリーズの感想やこれを書いてほしい!というマシュマロをいただくことが増え、本当にありがたいです😭

自己満足で書き始めた虚妄なんですが、反応をもらえるとめちゃくちゃ嬉しいです…✨

これからも少しずつ書いていきたいと思っていますが、個人的なイメージや想像で書いているので、ご期待に添えなかったら申し訳ないです。(できれば凹むので褒めて伸ばしてほしいです…)

そして皆さんほとんど送ってくださる時間帯が深夜で、まただいぶ拗らせていて、共感しまくってます。私もはてブを書くときは必ずと言っていいほど深夜です。

 

 

今回は平井堅さんの「#302 」がめちゃくちゃ正門くんでずっと拗らせていますとマシュマロをもらい、私も曲を聴いたところ、無事拗らせまくったのではてブにしました。マシュマロくださった方のご想像と違ったら申し訳ないです🥺

 

 

 

 

 

君が誰を好きかなんて初めから分かってたんや。

 

大学から始めたベースをみんなに迷惑かけんようにって一生懸命練習する姿も

みんなにまだまだやな〜っていじられてもいつも笑ってて、でもほんまはめっちゃ負けず嫌いなところも

集中すると癖でだんだんしかめっ面になっていく顔も

サークルの飲み会は騒がしいから得意じゃないのに無理に参加してるのも、その理由も

君の目線が 気持ちが どこを向いているのかも

 

全部、ずっと隣で見てきたから。

 

 

 

「正門ってほんまにお人好しよな。」

そう言いながら大吾はルーとご飯の配分きっちりにカレーを食べ終えた。「そんなんやからずっといい人止まりやねん。」

中高大と一緒の大吾は俺のことは何でも知っている。一番の理解者であることは間違いないが、オブラートに包まずにズバズバとものを言うのは正直傷付く。

「好きな子に優しくするのはええけど、そのうち利用されるで。ほな、俺バイトやから。」

冷め切った味噌汁をすすり、手を合わせ大吾の分のお皿もまとめて下膳コーナーに持っていく。

 

 

君は軽音サークルの同期。新歓のとき同じタイミングでチラシをもらいに行き、2人ともほぼ入ることに決めていたからその時に連絡先を交換した。最初にできたサークルの友達。

高校の時は軽音部がなかったからブラスバンド部にいたらしい。好きなバンドに憧れて、大学に入ったら絶対にベースをすると決めていたと楽しそうに話す。俺がもともとギターをやっていたと話すと、これから教えてな!と眩しいくらいの笑顔で言った。

お互いサークルに知り合いがいなかったため最初は2人で参加していた。1年経った今でもなんだかんだ同期の中で一番仲がいいと思う。

 

 

君が誠也くんを好きになった瞬間を僕ははっきりと覚えている。

新歓ライブ、何組か先輩たちのバンドが演奏していく中で、ボーカルとしてステージの上で歌う誠也くんを初めて見た。男の僕から見てもかっこいいと思った。その姿をキラキラとした瞳でじっと見つめる君。演奏が終わった後もぼーっとしていて、僕の声もあまり届いていない様子だった。別れ際、覚悟を決めた表情で君が言った、私も先輩みたいに上手くなると。

その日から君は昼休みも器楽室に行き練習をしていた。僕のところにも何度も教えてほしいとやってきた。その度に勘違いしてしまいそうになる気持ちを抑えて、出来るだけ丁寧に教えてあげた。

 

サークルに入って数ヶ月が経ったある日、ライブに向けて初めて先輩とバンドを組むことに。君は緊張した様子で「ちょっと行ってくる」とひとつ上の先輩がいる方へと向かった。帰ってくるなり、「誠也さんとバンド組んでもらえることになったんやけど…正門くんも入ってくれるよな…?」と反強制的にメンバーに入れられた。もちろんと返事をしたが、これから耐えられるのだろうか。

 

先輩に迷惑かけたくないと必死に練習する君。でも他のメンバーは全員経験者。まだミスの多い彼女は、まだまだやな〜とか本番はコード抜いとくか〜と言われて、ほんまにすみません!ちゃんと練習しときます!と笑っているけど、きっと結構傷付いている。そんな中、リーダーの誠也くんは雰囲気を壊さないようにしながらも、「お前らやって人のこと言えんからな!」って彼女を庇った。

苦笑いしながら嬉しさを堪える君の顔。

少しずつミスなく弾けるようになり、誠也くんから、「よう頑張ったな」と言われ一気に染まる君の頬。

ベースを弾いている時の君の目線。

全て全て近くで見ていた。

 

ある時、サークルの練習終わりにみんなで飲みに行こうという話になった。騒がしいのが苦手だからと大人数での飲み会はあまり得意じゃないと言っていた君は行きたいです!とすぐに手を挙げた。誠也くんが参加するからだろうなと薄々気付いてはいたが、お酒の弱い君が心配で僕も手を挙げていた。

 

君の隣、ウーロンハイをウーロン茶にすり替えるミッションに成功した俺はほっとしながら先輩たちが騒いでいる方を眺めていた。

さっきから君は楽しそうに話す誠也くんをチラチラと見ている。最初に半分ほど飲んだウーロンハイで少し酔っ払っているのか顔が少し赤い。そんなところも愛おしく思える。

 

「私、本番が終わったら、誠也さんに告白しようと思ってる…。気持ち伝えたいだけやけど、凹んでたら慰めてな。」と潤んだ目でこちらを見る。

真っ直ぐな君だからいつか想いを伝えるんだろうなとは思っていたけど、目の前で宣言されるとは思わなかった。感じた痛みを流すようにすり替えたウーロンハイを飲み干し「上手くいくよう応援してる」と伝えた。そのあと君は上機嫌で「正門くんってほんまに良いやつやなぁ〜」とノンアンコールであることにも気付かずとゴクゴクとジョッキを空にした。

 

本番が終わったら君は誠也くんの彼女になってしまうのだろうか。もちろん君の幸せを一番に願っているけど、僕ではだめなんやろうか。

 

 

そして迎えた本番。君は朝からソワソワしていた。初めに比べたら驚くほど成長したベース、やっぱり恋の力って凄いんやなぁと感心していると正門!と誰かに呼ばれた。

これ運ぶの手伝ってくれへん?と誠也くんが機材を指差す。2人で抱えながら階段を降りる途中、「今日、頑張りましょうね。」と声をかける。『おん、めっちゃ練習したもんな。俺最初〇〇から組んでくださいって言われて、正直どうなるんやろって心配やったんよ(笑)』「〇〇初心者ですもんね(笑)」『でもあいつ、あんなに根性あるなんて知らんかったわ〜』と誠也くんが笑う。その愛おしそうな横顔にどきりとした。

 

そしてあっという間に本番を迎え、無事成功。そのライブ一番と言って良いほど盛り上がった。興奮が冷めないまま、君は、行ってくると汗を拭う誠也くんのところへ駆けて行ってしまった。

どうか君が傷つきませんように。そう願う僕は大吾が言うようにとことんお人好しや。2人が部屋から出ていく後ろ姿を見つめながら僕はギターをケースにしまった。

 

 

 

「誠也さんと付き合うことになった!」

そうメッセージが来たのはその日の夜だった。どこかで予想はできていたけど溢れそうになる想い。ぐっと堪え、

「そっか、おめでとう!誠也くんに迷惑かけたらあかんで(笑)」

『分かってます〜(笑)色々ありがとう!正門くんのおかげ!』

僕のおかげって残酷なこと言うわこの子…と呟く。明日から君の近くにはいられないのかと思うと胸がチクリと痛んだ。

 

僕の前では見せたことのない幸せそうな顔で、誠也くんの隣で笑う君。可愛くて可愛くて虚しくなるけど、君が幸せならそれでいいかと思ってしまう。

 

 

『はぁ、ほんまに救いようがないわ。』

また大吾に怒られてしまった。「せやけど、〇〇めちゃくちゃ幸せそうやし、さすがに誠也くんには敵わんわ。」『まぁ確かに。でもその子もその子やで。もしかしたら正門の気持ち気付いてたんとちゃう?ずるいなぁ。』「いや、そんな言い方。」『まあえぇわ。その子のことはこれできっぱり忘れる!もう終わりにしいや!!次、次!』

 

次かぁ…まだ考えられなかった。もう少しだけ君への想いを持ったままでも良いだろうか。

 

 

君と誠也くんが付き合って半年ほど経ったある日、夜に突然君から電話がかかってきた。

「正門くん…今電話いける?」久しぶりに2人でご飯に行かないかという誘いの電話だった。誠也くんは?と尋ねそうになったが、何故だか聞かない方がいいと思い、了解の返事をした。

 

待ち合わせ場所に行くと、元気がなさそうな君の背中が見えた。居酒屋に入り、君がウーロンハイを頼む。いつだったか君のウーロンハイをウーロン茶とすり替えたことがあったなぁと懐かしいけど少し苦い記憶が蘇ってきた。

『昨日、誠也くんに振られた。』

なんとなく分かってはいたけど、君の作り笑いをみると胸が苦しくなった。「そっか…。」『正門くん、前に私が振られたら慰めてって頼んだの覚えてる?』「うん、覚えてるよ。」『今日、付き合ってくれへん?』「もちろん、気が済むまで。」

それから君が誠也くんと付き合っていた時の話を聞いた。とにかく大人でかっこいい誠也くんに釣り合うように必死で、少しのことで不安になって、信用できなくなって、結局振られてしまったという。今すぐ君はそのままでいいんやでと伝えられたらどんなに良いか。

 

居酒屋を出ると、酔っぱらったサラリーマンや二軒目を探す大学生がちらほらと見えた。

家まで送ると言おうと君に視線を戻すと

『カラオケしたいな』と君が突然言い出す。

『明日、早い…?』「朝からバイトやけど、仕方ないなぁ。行こか?」と言いながら期待してしまう自分がいた。

公園通りを抜けて見つけたやたら派手な電飾のカラオケボックス。バイトだろうか、ぶっきらぼうな声で店員さんに「奥の302で」と言われた。

 

『じゃあ、私から歌うわ!』と空元気だとはっきりわかる様子の君が入れたのはコテコテのラブソング。歌い出した君は少しずつ、声が弱くなっていく。君の淋しそうな横顔を見つめながら、真面目に聴いていた僕は忘れようとしていた君への気持ちが溢れそうになった。

 

君がサビのところで突然声を上げて泣き出した。僕は何も言えず、ただ残された伴奏と君の泣き声だけが狭い部屋に響いていた。

『ごめん…。』と震える君の背中があまりに小さく見え、衝動的に抱きしめた。

防犯カメラに背を向けるようにし、泣きじゃくる君の濡れた頬をそっと指で拭った。

 

もし君が僕の気持ちに気付いていたとして、ずるいと言われるんやったら、僕だってずるいと言われてもいい。誠也くんの代わりだったとしてもそれでもいい。今悲しむ君の一番近くにいたいんや。

「ごめんな…。」そう言って君の唇にそっとキスをした。

無理に背伸びなんかせんでも君はそのままで十分素敵なんやでって、誠也くんを忘れさせるなんてかっこいいことはまだ言えんけど、いつか君が君らしく笑える時まで、ずっとそばにおるから。たとえ時間がかかったとしても、待つのは得意やから。だから、だから僕を選んでくれませんか。

 

 

 

 

 

 

(力尽きる音)

これで終わり…?そうですよね。私もそう思います。ですがこれで終わりにさせてください(土下座)

元カレシリーズに比べたら全然短いのですが、正門くん目線で書くのって難しい!!!

正門くんらしさがなかなか難しくて上手く書けませんでした🥺口調とかこうしたほうがいい!などあれば教えてください。

 

今回マシュマロでいただいた#302なんですけど、予想以上に切なくて歌詞を見ながら途中で何度も、うっ…ってなってました。

次は遠距離恋愛中の東京彼女の人格を憑依させて、「大阪LOVER×小島健くん」をもう〜!鈍感なんだから〜!って言いながら書きたいです!!

 

今回もここまで読んでくださった方、本当にありがとうございました✨

福本大晴と付き合って別れて元彼になる話

 

こんにちは、年下彼氏とうとう終わっちゃいますね…。1月に発表されてからずっと待ちきれなかったのに時の流れ早すぎない?毎週各担当がTLで墓たててるのを天国から見守っています。(晶哉ちゃんの名脇役で逝った女)

 

ということで「俺、元彼」シリーズ第2弾!

大晴くんで書いて欲しいと言ってもらったので大晴くんと出会って付き合って別れて元彼になる話です。大晴くんとは高校生の時に塾で出会うって決まってるんですよ。隣の進学校に通うかっこよくて頭が良くて男らしい自慢の彼氏です。よろしくお願いします(?)

 

 

 

 

『…えー、楽しかった体育祭文化祭も終わり、皆さんも受験生0学期ということで気持ちを切り替えて勉強に……』

蒸し暑い体育館、三角座りしている膝の裏に汗をかいているのが気持ち悪い。それよりも学年主任からの受験という言葉を聞きたくなくてぼーっと窓の外を眺めていた。

高校2年生の秋、そろそろ進路を本格的に考える時期に差しかかり、特にやりたいことも行きたい大学もなかった私はずっと気持ちが重かった。成績はそこまで悪くはなかったけど、三者面談で担任から文系のわりに英語が苦手だと言われ、学校から少し離れた新しい塾に通うことになった。

 

その塾は色んな学校の生徒が集まっているらしく見慣れた制服は少ない。けど一人ひとり映像授業を見て、分からないところを先生に質問しに行く形式だったので、人見知りの私にはちょうど良かった。

ある日、先生に質問しようと自習室を出たら、すでに先生が誰かと話していた。確か隣の進学校の制服。「先生!もうちょっと聞いてや〜、ほんでなそれから…」と、とても仲良さそうに話す男の子。後にしようと部屋に戻ろうとした時、先生が私に気付き

「あれ〇〇さん、質問?ちょっと大晴、ここは質問がある人が来るねん、お前は聞いて欲しいだけやろ、さっさと部屋戻れ!」

と言われて初めてその子と目が合った。ニコニコと太陽のような笑顔。照れ笑いしながら「あ、気付かんくてごめんな」と謝る彼に「全然、大丈夫!」と言いながら一気に顔が熱くなるのを感じた。

そのあと先生から「ごめんな〜大晴、ちょっと騒がしいけどええ奴やし賢いから仲良くしたって。」と言われた。

それから自習室の予約表に「福本大晴」の文字があると扉を開けて彼がどこにいるかを自然と探していた。

「大晴」という名前にピッタリな彼はみんなといる時はハイテンションでふざけている。みんなの人気者。よく駐輪場の自動販売機の前で友達におだてられてギャグをしている。お茶を買いに外に出た時にたまに目が合って「恥ずかしっ」と言いながらもいつも彼はニコニコしていた。それなのに自習室では真剣な眼差しでパソコンを見つめていて、その綺麗な横顔に見惚れてしまう。予約表を見ると毎日のように名前があり、夜遅くまで自習をしているみたいだった。

 

模試前だからか自習室がいつもより混んでいたある日、席を探していると大晴くんの隣しか空いておらず、ドキドキしながら邪魔しないようにとそっと座った。ついたての向こうから休むことなくカリカリと聞こえてくるシャーペンの音。真面目なんだなぁ。

30分くらい経った時、トントンと机を叩く音が。手元を見るとオレンジの付箋が貼られていた。「突然ごめんな。ずっと話しかけたかったけど勇気出んくて。いつもうるさくしてごめん!けど俺英語は得意やからいつでも聞いて!笑」

 

えっ、えぇぇーー!!!

何これ、どういうこと?ずっと話しかけたかった、とは?勇気が出んくて、とは??いつでも聞いて、とは???突然のことに思考が停止してしまった。でもそれ以上に嬉しさが爆発してすぐに付箋を取り出し「大晴くんありがとう。全然!見てて元気になるよ(笑)ほんまに!英語苦手やから是非!」となるべく丁寧な字で書いて、隣にそっと貼った。

するとぱっと大晴くんがこっちを見て目が合い、いつものニコニコ笑顔で外を指さされたのでそのまま一緒に外に出た。

 

いつもの自動販売機のある駐輪場。

「突然ごめんな!〇〇ちゃん。俺ずっと話しかけたかってんけど、チキってタイミング逃してて、今日隣に座ってて今しかないと思ってん!」 

予想外の展開に焦りながらも「こちらこそ、私も大晴くんと話してみたかったから!ありがとう!」とその後何を話したかあんまり覚えてないけど大晴くんのコミュ力で会話に困る事はなく、流れでLINEまで交換してしまった。来週模試やしそろそろ戻ろかって自習室に戻ったけど、ドキドキはおさまらず、隣に大晴くんがいると思うと尚更集中できなかった。

 

何日か経ったある日、質問のために先生ところに行くと、ニヤニヤしながら「〇〇さん、大晴とLINE交換したんやって〜?」と言われ、「え!何で知ってるんですか??」と聞くと「大晴めちゃくちゃ喜んでたで〜!ここだけの話、大晴いつも〇〇さんのこと聞いてきててん。前にな英語を伸ばしたいから来たらしいでって伝えたら 俺が教えたるやん!ってドヤ顔で言うてたわ〜まぁこれからも仲良くしたってな〜」

 

…そんなの聞いたらますます気になってしまう、確かに何で最初から英語苦手なの知ってるんだろうって思ってた。あんな人気者の大晴くんが私のことを…?なんて考えていると、大晴くんと同じ学校の制服を着た女の子たちがやってきた。予約表を見てすぐ「先生〜〜!今日福本先輩来てないやん〜モチベ下がるわ〜」と言いながら自習室に入っていく。

やっぱり大晴くん人気なんだな。大晴くんがあの子の彼氏になったら…そう考えると焦る気持ちがどんどん湧いてきて、もっと私も頑張らないとと思った。

 

そこで、これまでは映像授業が終われば帰っていたけど、大晴くんと同じように残って自習することにした。親にはもっと勉強したいからと伝えたけど、本当は大晴くんに少しでも近づきたいから。どんな理由でも今までよりずっと頑張ることができた。

大晴くんとはLINEを交換した日に よろしく!という会話をして以来連絡をとっていなかったけど、塾で会えば少し話すくらいには仲良くなれていた。

 

セーラーの上にカーディガンを着るようになった頃、夜は冷えるからそろそろマイブランケットとか持ってこようかなぁ疲れたなぁと考えながら何気なくスマホを見るとLINEの通知が来ていた。

福本大晴 「〇〇ちゃん、ちょっと休憩せん?コンビニ行こ!」

心臓が飛び出るかと思った。

私はすぐさま了解の返事をすると、大晴くんは4つくらい隣のついたてから、ひょこっと顔を出しニコっと笑った。

 

寒空の下マフラーを巻いて大晴くんと歩く、それだけで胸がいっぱいなのに、寒ない?って聞いてくれる優しさとか、意外と広い肩幅とか、車道側を歩いてくれるところとか、すべてにキュンキュンしてもう大晴くん大好きー!と大声で叫びたくなった。

大晴くんはとにかくずっと私を笑わせてくれた。笑いすぎてもう苦しいと言うと

「〇〇ちゃんの笑った顔好きやから、笑かしたくなんねん」とサラッと言われた

ズッキューーーーン

嬉しさと恥ずかしさで反応に困っていると、私と同じくらい照れた大晴くんは「やばっ、めっちゃ恥ずいわ」と頭をかきながら

「俺、〇〇ちゃんのことずっと気になってて。正直今日言うつもりはなかってんけど、そんな顔されたら待たれへんわ…。好きやから付き合ってほしい。」

 

 

はいーーーーーやっと付き合うところまでいきましたけどこれ毎回長ない?長ない?(末澤くんのヤバない?の声で再生してください)

大晴くんと同級生って強すぎだし進学校とか私なら同じ学校の友達に絶対マウント取っちゃう(嫌な女)      

さて続きます。

 

 

それから毎日のように自習室に残っては歩いて晩ご飯をどこかに食べに行ったり、疲れたらコンビニに行って寒いのにアイスジャンケンしたり。その途中で大晴くんの友達と会えばめちゃくちゃに揶揄われたけど正直それも嬉しかった。夜遅くなったら自転車を押しながら家まで送ってくれて、受験が終わったら卒業旅行はどこがいいかとかお互いの学校であった面白いこととか話は尽きなかった。

大晴くんの目指していた大学は私の偏差値ではかなり厳しかったけど、どうしても同じ大学に行きたくて必死に勉強した。大晴くんがいたから辛い受験期も頑張ることができた。

 

 

3月、大晴くんは見事地元の国公立大学に合格した。私はセンターが振るわず、滑り止めで受けた私大に通うことになった。同じ大学に通うことを夢見て頑張っていた分ショックは大きかったけど、もともと違う学校だし大学同士は近いからとポジティブに考えることにした。

 

学校が始まってからも大晴くんとは毎日電話をした。お互いの大学に潜って授業を受けたり、授業が終わる頃に迎えにきてくれたり、変わらず仲良しだった。

そしてあっという間に2年生になり、学園祭の実行委員に入っていた私は幹部を任されることになった。授業やゼミ、バイトと重なり一気に忙しくなり、大晴と毎日連絡を取ることも減ってしまった。大晴も同じように忙しそうにしているようだった。

学園祭の企画書提出が迫っていたある日、同じ幹部を務める正門くんと2人でカフェにいた。切羽詰まっていた私はスマホを何時間も見ずに正門くんと話し合っていた。

すると急に「〇〇」と呼ぶ声が。「大晴…」「ずっと返信ないし電話にも出えへんから迎えに行こうと思って来たら、ここで何してるん?」と聞いたことない低い声で言う大晴。

すぐに「ごめんなさい。もうすぐ学園祭の企画書提出さなあかんくて、ちょっと焦ってもうて、じゃあ後は僕がやっとくから、また明日」とパソコンをしまって帰ってしまった正門くん。「えっと、さっきのは同じ実行委員の正門くんで、週明け提出やから焦っててスマホ全然見てなかった。連絡できんくてごめんな…。大晴…?」と言うと暗い顔をした大晴が「こっちこそ、カッコ悪いところ見せてごめん。俺〇〇のことになると余裕ないねん…。」と言った。

 

それから大晴は気を遣ってくれているのか、必要以上に連絡をして来なくなった。お互いに忙しくて電話も週に一回ほどに。

電車の中でなんとなくストーリーのアーカイブを見返す。ふざける大晴ばっかり。いつから大晴の笑った顔見てないだろう…。カメラロールを見返しても、大晴と行った場所や一緒に撮った写真はずっとスクロールしないと出てこない。急に寂しくなって帰ったら電話してみることにした。

家について大晴に電話をかけると「もしもし…」と女の子の声。

心臓が引っ張られた。すぐに電話を切ってしまったけど、心臓のバクバクは止まらなくて頭が真っ白になった。

ずっと昔塾で聞いた「今日福本先輩来てないやん〜!」という女子の声を思い出した。大晴は人気者。きっと大学でもモテているんだろう。

信じていない訳ではないけど電話の声が何度も頭に響いてくる。忘れるために山積みになっている課題や企画書に集中することにした。

 

次の日正門くんが「どしたん?今日元気ないやん。」と声をかけてくれ、昨日あったことを話した。それはちょっと心配やなぁと気が済むまで私の話を聞いてくれた。

じゃあ今日は飲みに行こ!と誘われた居酒屋で普段よりもお酒を飲み過ぎてしまい、いつの間にか私はひどく酔っ払っていた。正門くんが優しく話を聞いてくれるもんだからついつい長居してしまい、そろそろ帰ろうかという頃にはもうすっかり夜が更けていた。

男として当然やと家まで送ってくれる正門くん。私の家まであと少し、角を曲がった公園の入り口に座る大晴がいた。私たちを見る、あの時と同じ顔で。「遅いやん。連絡つかんから家来てみたら、お母さんがまだ帰ってへんって。ここでずっと待っててん。」「ごめん大晴!ちょっと飲みすぎてし」「送ってくれてありがとうございました。」と私の手を掴み歩き出す大晴。絶対怒ってる。

「また正門っていう奴と一緒やったん?」「うん。でも私の話聞いてくれてただけ。連絡せずに遅くまで飲んでて心配かけてごめん。」「何?話って」「えっ……」「俺には話せんことなん。それもお酒飲んでしか話せんことなん。」「………だって、だってこの前大晴に電話したら、女の子が出た」「は?」「それでその相談に乗ってもらってただけ!」「何なんそれ?いつ?」「もう忘れた!!大晴やって周りにいっぱい女の子おるやん!」「そりゃ女子くらいおるけど、別に」「正直、私大晴のこと100%信じられてない!」「は?そんなん、俺やって最近〇〇のこと分からんようになってきたわ!」「もう、これ以上大晴といたら、嫌な女になりそうや…」「それってどういうことなん。」「…もう限界かもしれん」「なんなんそれ…そんなんやったら俺らもう終わりやな。」

もうお酒の力もあったけど言いたくないことまで溢れて涙もぼろぼろ溢れて、その後はどうやって帰ったのか覚えていない。

 

大晴とこれまで喧嘩したことがない訳ではなかったけど、お互い頑固だからいつも仲直りするまでに時間がかかっていた。きっと今回は本当にダメだと思う。勢いで別れてしまってから数日が経った。大学も違えば会うこともない。

正門くんは悪くないと言っても、泣きそうな困った顔で何度も謝ってくれてちゃんと話せば絶対仲直りできるからと強く言われた。 

 

 

帰りの電車、大晴の新しいインスタの投稿。大学の友達とキャンプをしていたみたい。久しぶりに大晴の笑顔を見た。何気なくユーザー名を押し、過去の投稿を見てみる。彼のインスタからは私との思い出が全部無くなっていた。会うたびにいつの間にか撮られていて、変な顔してるからやめてって言うのに「🤪」という謎の絵文字でまとめられていた私のハイライトも。全て綺麗に消されていた。

もう大晴からは私は消えているのか。

そしていつの間にかフォローも外されていた。

 

そこで吹っ切れた気がした。昔から彼はどこにいても人気者で私にとって届かない存在だったんだ。受験の時だってそう。私が必死に手を伸ばしても届かなくて、たとえ届いていたとしても私はずっと不安だった。元に戻っただけ。彼と私の人生はきっと交わらない運命だったんだとそう理解した。

 

別れてから一度だけ大晴とばったり会ったことがある。私がバイトしていたケーキ屋さんに綺麗でスタイル抜群の女の人と入ってきたのだ。店に入った瞬間、固まった大晴に彼女らしき人はどうしたの?知り合い?と聞いたけど、「ううん見間違いやったわ。」と何事もなかったかのように「ケーキ!どれがええかな。」と選び始めた。仲良さそうにケーキを選ぶ2人、誰が見てもお似合いだった。

「ケーキのプレートはどうなさいますか?」と聞くと女の人が恥ずかしそうに「6ヶ月おめでとうでお願いします」と一言。「…かしこまりました。」

果たして人生でこんな経験をしたことがある人はいるのだろうか。元彼の新しい彼女との記念日を祝う惨めな女。でも仕事だからと丁寧にチョコペンで書き上げた。

 

「保冷剤1時間ですので、早めに冷蔵庫にお入れください。」「はい、わかりました。」

「あの、お祝い楽しんでください!」笑顔で伝えることができたはずだ。大晴は結局最後まで全く目を合わせてはくれなかったけど、店を出る大好きだった広い背中に「お幸せに」と伝えた。

 

 

 

 

論文レベルに長くて私卒論進めずに何してるんだろうって思いました。これ提出していいですか?

一応このお話はこれでおしまいなんですが、この後、高校時代にお世話になった塾の先生に久しぶりに会いに行ったら、大晴が別れてすぐに荒れてた話とか忘れるために全部連絡先ブロックした話とか教えてもらうアフターエピソードもあるんです。けど疲れたので書けませんでした。

私いつも書いてて話が激重になるんですよ。(過去に何があったんだよって読んでて思います。)是非草マカロンに相談に乗っていただきたいのですが、ラジオは10代までなんですね。20代も頑張って生きてるからお話聞いてくださいよという切ない気持ちです😭

これからAぇTVロスに続き年下彼氏ロスも来そうで寂しいですね…。早く未公開特典メイキング映像#トシカレ総集編付きのDVD&Blu-rayBOXが発売されることを祈って強く生きていきます!

 

ここまでサバゲーのような鬼長いはてブにお付き合いいただいた方、本当にありがとうございました。『君のことが好き〜愛してる〜あいらーびゅ〜あい(自制)』

小島健と付き合って別れて元彼になる話

 

いつも湯船に浸かる時はだいたい動画をぼーっと見ているんですけど、その日は年下彼氏#9.10の放送日。伝説の正門氏の「俺、元彼」が世に放たれる夜だったんですよ。

 

まだ見ぬ正門くんの元彼ポジ🤔💭

そういえばAぇ全員、元彼になったらどうなるだろう…と考え始めたらなんだか妄想が止まらなくなってしまい……お湯が冷たくなるまでTwitterに垂れ流してました。

 

それがこちら👇

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(こら)

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その中でもこじけんとたいちぇがめちゃくちゃ自分の中でハマって(皆さんどう思いますか?)

ちょっとこれははてブ書いておかなきゃ〜という衝動に駆られた次第であります。まずは小島健くんが元彼になる話から!

※私の個人的なすごく勝手なイメージですので、何卒ご容赦ください(丁寧なお辞儀)

 

 

 

小島とは1年の頃必修の授業が同じで知り合った。まだ知り合いがいなかった私はいつも教室の一番前で大人しく授業を受けていて。ある日の授業開始15分くらい経った時、急に教室の前の扉がバン!っと開いて、みんなの視線が一気に集まった。びっくりさせられたのはこっちなのに、入ってきた奴は困惑した様子で「えぇ…!」ってめちゃくちゃきょどってた。小声で謝ってたけど普通に遅刻だし教授にはマイク越しで怒られてたし、かなり変な奴。

そしてそのまま空いていた私の隣に、「ここ空いてる?」って聞くと同時に座ってきて、レジュメも見せてもらえませんか?と(一応申し訳なさそうにはしていたが)かなり厚かましかった。僕まだこの授業に知り合いおらんくて、と連絡先を交換したのが始まり。

LINEに追加された「小島健

タンクトップに「けんちゃん」と書かれた少年がよろしく!って言ってるスタンプが送られてきた。

それから少しずつ話すようになったけど、「ごめん!寝坊したから出席カード取っといて!」とか「試験範囲どこか知ってる?」とかの連絡ばっかりで、いつも私が怒って小島が謝るという構図が完成していた。

でも寝坊して遅れてきたくせに購買で買ったプリンをドヤ顔で渡してきたり、バイトまで暇やろってラーメン連れてかれてたまに奢ってくれたり、斗亜くんという高校の後輩の受験の相談に乗ってあげてたり、小学生みたいなことして友達とふざけてひゃーひゃー笑ってたり、

なんだかんだ一緒に過ごすうちに小島は悪い奴ではない、むしろ良い奴だと分かってきた。

 

結局サークルも同じで、授業もほとんど被ってたことに気付いて、ほぼ毎日小島と顔を合わせるようになった。そこから何故かは覚えていないけどなんとなく自然と一緒に行動するようにもなった。

サークルでは経済学部の大晴と経営学部のひとつ先輩の誠也くん(私の同期の1番可愛い子と最近付き合い始めた)ともよく一緒にいた。

ある日サークルの後、大晴から「そういえばこじけん、最近俺のクラスの女子からかっこいいって言われてんで」と聞いた。そういえば、今まで小島をそういう対象で見た事がなかったけど、確かにあいつは顔がめちゃくちゃ良い。流れでずっと一緒にいるけど、なんであいつは私と一緒にいるんだろう。なんで私はあいつと一緒にいるんだろう…。

 

その後も小島とは相変わらず毎日一緒にいたし、大晴と誠也くんとの4人で毎週のように飲みに行って終電ギリギリまでずっとひゃーひゃー騒いでた。基本的に誠也くんをみんなでいじってうっさいわ!やめとけ!って怒られる。だけど、たまに奢ってくれた日はさすが聖夜様!抱いて〜!って褒めちぎるからお前ら調子ええな!ってやっぱり怒られる。

でも学部が違う大晴と聖夜様とは授業は被ってないから、基本的には小島といた。私たちが付き合ってるという噂を耳にしたこともあったけどわざわざ否定もしなかった。

 

そして確か1年の秋くらい、必修の5限の授業が終わったあと2人で飲みに行って、珍しく2人ともまあまあ酔っ払った。

終電ギリギリで人が少ないホーム

小島が突然「俺やっぱりお前とおるんが一番楽やわ。」と言った。酔っ払った頭に、前になんで小島は私とずっと一緒にいるのかを考えていた記憶が蘇ってきた。

…………なんじゃそりゃ。

『それってどういうこと?』

「え、いや、まぁ」

『何?』

「まぁまぁ、そういうことやん??」

『はあ?楽っていうのは家族みたいってこと?兄弟みたいってこと?おかんみたいってこと???』

「いや、待って、ちゃうちゃうちゃう、なんでキレてるん?てか、おかんとおる時楽ちゃうし」

『…』

「まぁ家族みたいな安心感はあるけどな………いやちゃうくて………小島の女にならん?ってことやん?」

 

 

今考えたら全然ロマンチックじゃないし、なんか偉そうじゃない???(でもこれに照れてしまった私も私!!!)

 

 

 

まって、付き合うまで鬼長ない????私もともと元彼の小島健を書きたかったんですよね????いけてる??(いけてない)(ここまで全然小島健感がなかったら申し訳ないです土下座)

 

 

さっ、気を取り直して続きいきます。

 

 

 

それからお互いの家を行き来するようになって、大晴とか誠也くんには直接言わなかったけど、サークル終わりにみんなで飲んだ帰り、2人で同じ方向に帰るようになったからそれで気付かれたんだと思う。付き合っても関係性はあまり変わらず、ただずっと一緒にいて、居酒屋でたらふく食べて飲んだ後、締めのラーメンに連れてかれて、どっちかの家に帰る。「今日お前んちな」ってほんとに自然と半同棲になった。

 

そして付き合って丸2年、大学3年の冬になった。

サークルは秋の学祭で引退、単位もほとんど取り終えてて授業もゼミだけだった。

小島は小学校の先生になるらしく、教員免許を取るために教育実習とか毎日忙しそうにしていた。

私は一般企業への就職活動を始め、生活リズムは少しずつ合わなくなり、それぞれの家で寝泊りするように。

 

そのうち私は東京に行きたい会社が見つかり、東京での就職を考えるように。

一度小島に東京で就職するかもって伝えたら「そうなん、おまえ標準語になるん」(そこ?)と言われた。大阪で就職してくれとは言わないんだと思った。でも本人には聞かなかった。将来を期待しているみたいで嫌だったから。

 

結局、4年の夏前に行きたかった東京の会社に内定をもらい私は割と楽な生活に戻った。小島はというと教員免許を取るための試験でずっと図書館や家にこもりっきり。

気付いたら1か月くらい連絡を取っていなかったけど、無理に連絡はしなかった。ずっと一緒にいたから分かり合えている。そうどこかで思っていたから。

けど、そうでもなかった。

ずっと一緒にいたことが裏目に出てしまって、常に隣にいるのが当たり前だった私たちは、これまで寂しいとか会いたいとか言う必要がなかったのだ。連絡しなくても分かり合えているなんて嘘、本当は寂しくて仕方がなかった。けれど今更家族と変わらない相手に寂しい会いたいなんて連絡できなかった。

 

ある日、広告代理店への就職が決まったらしい大晴と久しぶりに会ってご飯を食べていた。大晴には話してみようと思い、小島とのことを打ち明けた。なんか話し出したら止まらなくなって、最終的に、これ付き合ってるっていうんかな?まって、付き合うってどういうこと?彼女ってどんな存在???と質問責めにしてしまった。

『まあまあ、ちょっと〇〇ちゃん、落ち〜着いてぇ〜くださぁ〜』

何かが始まりそうだったので、諦めて早々にラーメンをすすって食べ終えた。相談する人間違えたな。『でもこじけんはちゃんと〇〇のこと考えてると思うで。』と最後に言われた。

 

久しぶりに小島と会えたのは試験が終わった後、なんだか少し痩せてるように見えた。結果はもう少し先に出るらしい。お疲れ様とひとことだけ伝えた。寂しかったとか会いたかったとか小島はどう思ってた?とは聞くことはできなかった。

小島との生活は少しずつ変わっていった。授業とサークルがなくなった分、会おうとしないと会えなくなった。お互いバイトをする毎日、たまに休日を一緒に過ごすくらい。

 

ある休みの日、うちに泊まりに来ていた小島にずっと考えていたことを聞いてみた。「小島ってなんで私とおるん?」『急にどしたん?なんでって……ずっと一緒におるやん』「なんで?」『おって一番楽やから?』「好きやからじゃないん?」「……」

そして私は小島と会えなかった期間に考えていたことを伝えた。小島とは一緒にいすぎてしまった。まわりの恋人同士のようにお互い会いたいと思って会うのではない、当たり前のようにずっと隣にいる、本当に家族のような存在になってしまった。

小島は私が淡々と話す内容を時折うん、うんと相槌を打ちながら聞いていた。驚いてはいない様子だった。そして俺もなんとなく同じようなことを感じていたと言った。そっか、やっぱり。

最後は思ったよりも簡単だった。どちらも別れようとは言わなかったけど、お互い最後なんだなと分かっていた。遅いし別にいいよと言ったけどまあ普通は帰るやろと小島が自分の家に帰っていった。これが最後だなんて全然思えなかったけど、家を出る間際、俺も寂しかったでと言われた。ああこれで最後なんだな。

 

小島と別れて数週間が経った。長い間付き合っていた分、寂しくないと言えば嘘になるけど小島とはゼミで普通に会っていたし、お互いの空気感は全く変わらなかった。

ゼミの帰り2人で駅まで帰っていたら大晴と会った。めちゃくちゃ久しぶりやん!!!と相変わらずニコニコと聞こえてきそうな笑顔。いつもの流れで飲みに行くことに。最終面接でギャグしたら受かったという大晴の自慢話とか誠也くんは1年目やのにバリバリの金融マンらしいとかうちらの同期の彼女とは別れたらしいとか話題が尽きなかった。ふと大晴が

『そういえば、こじけんと〇〇は最近どうなん?落ち着いてどっか遊び行った?』

 

「あぁ、そういえば別れたで俺ら」と小島が言うと、『えええぇ????!!!』と目が飛び出そうなくらい驚いている大晴。一通り話したら、そっか、そっか〜と少し寂しそうにしていたけど、私たちの変わらない関係性を見て安心したのか、しゃーないなぁ今日は俺の奢りや!飲もう!!!とよく分からないけどハイテンションで本当に奢ってくれた。

 

 

 

数年後、東京で暮らしながら働く私に手紙が届いた。小島からの結婚式の招待状だった。小島結婚するのか。

 

当日、大晴や誠也くん、サークルの友達に久しぶりに会って懐かしい気持ちでいっぱいになった。みんなから新婦は〇〇かと思ったわ〜って冗談で言われて、いやいやなんでよ〜って笑ってごまかした。小島は相変わらずへらへらしている部分もあったけど、勤務先の学校で出会ったという可愛らしい新婦さんの隣で男らしく立っていた。

披露宴が始まり、大晴とサークルの何人かで作ったというサプライズムービーの上映。この頃髪色明るいなぁやっぱ若いわとか懐かしい気持ちに浸っていた。

なんとなく気付かないふりをしていたけど、やっぱりどの写真を見ても私の隣には小島がいた。知らないうちに涙が溢れていて、でも自分がなんで泣いているのかは分からなかった。暗い会場、新郎新婦にスポットライトが当たっていたけど、小島の顔なんて絶対に見れなかった。ふと隣からハンカチが、大晴は何も言わず私の顔も見ず、ハンカチを渡すとサークルの友達と一緒に懐かしいなぁと笑っていた。

 

記念写真のために新郎新婦がテーブルを回って来た時、初めて小島と話した。奥さんめちゃくちゃ可愛い人やん!と言うと嬉しそうに、そやろ!と即答。その時ああ小島が幸せそうで良かったと心の底から思った。私の結婚式にも呼ぶわ!と伝えた。

 

 

その数ヶ月後、小島のインスタに上がった可愛い赤ちゃんの写真。いいねをつけた後、しみじみと小島がパパになったんか〜とか絶対将来イケメンになるなぁと考えていると、

何みてるん?と隣からスマホを覗き込んでくる晶哉。会社のひとつ下の後輩。同棲している私の彼氏。昔付き合ってた人が赤ちゃん生まれたんやって、そう伝えて画面を見せると、晶哉は突然真剣な顔になって私のスマホを机に置く。

 

 

 

 

〇〇ちゃん、僕と結婚してくれませんか?

 

 

 

 

 

はいーーーーー!!!!!!

ごめんなさい完全に願望が出てまいました。そしてだらだらと非常に長くなってしまいましたが、ここまで読んでくださっている方は果たしていらっしゃるのでしょうかッ!!

 

いや〜これ小島くんっぽかったですかね。私は小島くんはお別れしても2人の関係性は変わらないんじゃないかなぁと妄想しました。あと付き合ってる時は基本的にずっと一緒にいそう!いつ会おうとかじゃなくて常にいる、みたいな。どうですかね。

あと私、教育学部じゃないので教職課程のこと分からずに書いてしまいました。すみません、試験時期とか色々間違えていてもどうか目をつぶってください。あとあと関西弁なんですが、もともと関西圏の出身ではあるんですが、なんとなく違うみたいなんです。こんな言い方しないという箇所があれば教えてくださいすみません。関西弁沢山勉強します。

自己満で書き進めましたが、なかなか楽しかったです!(指を酷使したため皮膚の感覚がばかになってきたけど)たいちぇバージョンも気が向いたらまた書こうかなと思います。

 

ここまでお付き合いいただいた皆さん、本当に本当にありがとうございました☺️

大好きです一生かけて幸せにします(重)